ネットを検索してもあまり情報が出てこない、アイワのポータブルCDプレーヤー・DX-P50のお話。
出会いは8年前の今頃。
ハードオフの青箱を覗いていたら、デカくて黒い物体を発見。これは面白そう。どんな音か聞いてみたい!と思って買ってみた。
値段は525円。状態は「再生NG」。本体に値札が直接張り付けてあって、それなりの扱いという感じだった。
しかし、天板を見ると「STRASSER」ロゴや、金文字で「DIGITAL OUTPUT」のプリントが。ガチモデルの予感!
ちなみに、海外モデルは「STRASSER」ロゴの位置に「AIWA」ロゴが入る。
CDをセットし、手持ちのACアダプターを繋いで再生ボタンをポチッとな…「再生できた!」
再生に必要な操作ボタンは右下にまとめてある。
右側面は、ボリュームやヘッドホンジャック、DSL(Dynamic Super Loudness)、ホールドスイッチが並ぶ。
値札の下には高温にに関する注意書きのステッカーが。
底の拡大。
懐かしい、大文字のアイワロゴ。
シリアルナンバーを見ると…何台生産したのかと思いたくなる数字が。
なんと、赤外線リモコン対応!今となっては間違いなく入手困難。
オープン。単3電池4本で動く。
とりあえず再生できたんですが、ある時から突然再生できなくなった。これはおかしいと思って中を開けたら…ケミコンが液漏れしていた!
ELNAの105℃耐熱品が液漏れとは…。バブル期のAV機器はやたら表面実装ケミコンが液漏れしていたけど、リードタイプでも起きるんだな、と。
交換後の写真。
基板の腐食が進んでいて様で半田がうまく乗らず、ジャンパ線を飛ばすことに。
この辺はドンガラと基板の大きさに余裕があって、まだ作業しやすい。
これがカセットプレーヤーとなると、ギチギチだし部品も細かいしで本当に大変な作業をしいられる。
これで終わりかと思ったら、まだあやしいケミコン発見。
交換後の基板写真。
「DIGITAL OUTPUT」ですが…今はあまり使われない同軸ケーブル出力仕様。
オレンジ色のジャックに同軸ケーブルをつなぐ。
「3個も交換したらもう安心」と思ったんですが…CDの認識に失敗したり、再生できても突然ノイズがひどくなって再生が止まる現象が頻発。
ケミコン全数交換が必要かもしれないし、ピックアップの状態が良くないのかもしれない。
ピックアップの裏側と、うっかり切ってしまったピックアップフレキの修復写真。
このフレキ、表裏を間違えて差し込んでしまい、全く再生できなくなったときは「遂にご臨終か」と冷や汗をかいてしまった。
肝心の音ですが…CDに入っている音を全て拾い出す!という感じで、とても濃い音。
古いポータブルCDプレーヤーは何台かもっていますが、とっても好きな音で、いくら積まれても絶対に譲る気はありません!
まだ古いポータブルオーディオがあるので、ジワジワ紹介していこうと思っています。
写真は最初の1枚だけニコン・COOLPIX S4で今日撮影、他は全てCOOLPIX950(E950)で撮影。
E950で撮影した写真はまだ腕が追いつかなかった頃で、あまり綺麗に撮れなかったけど、当時の雰囲気をそのまま伝えたくて、あえてそのままの状態で上げました。
おまけ:ゾロ目の液晶表示
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