2018年12月9日日曜日

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50との格闘

ネットを検索してもあまり情報が出てこない、アイワのポータブルCDプレーヤー・DX-P50のお話。

出会いは8年前の今頃。
ハードオフの青箱を覗いていたら、デカくて黒い物体を発見。これは面白そう。どんな音か聞いてみたい!と思って買ってみた。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50

値段は525円。状態は「再生NG」。本体に値札が直接張り付けてあって、それなりの扱いという感じだった。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 値札

しかし、天板を見ると「STRASSER」ロゴや、金文字で「DIGITAL OUTPUT」のプリントが。ガチモデルの予感!
ちなみに、海外モデルは「STRASSER」ロゴの位置に「AIWA」ロゴが入る。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 天板

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 天板

CDをセットし、手持ちのACアダプターを繋いで再生ボタンをポチッとな…「再生できた!」
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 再生中の液晶表示

再生に必要な操作ボタンは右下にまとめてある。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 操作ボタン

右側面は、ボリュームやヘッドホンジャック、DSL(Dynamic Super Loudness)、ホールドスイッチが並ぶ。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 右側面

値札の下には高温にに関する注意書きのステッカーが。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 注意書き

底の拡大。
懐かしい、大文字のアイワロゴ。
シリアルナンバーを見ると…何台生産したのかと思いたくなる数字が。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 大文字のアイワロゴ

なんと、赤外線リモコン対応!今となっては間違いなく入手困難。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 リモコン受光部

オープン。単3電池4本で動く。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 天板オープン

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 電池収納部

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 ピックアップ

とりあえず再生できたんですが、ある時から突然再生できなくなった。これはおかしいと思って中を開けたら…ケミコンが液漏れしていた!
ELNAの105℃耐熱品が液漏れとは…。バブル期のAV機器はやたら表面実装ケミコンが液漏れしていたけど、リードタイプでも起きるんだな、と。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 液漏れELNA

交換後の写真。
基板の腐食が進んでいて様で半田がうまく乗らず、ジャンパ線を飛ばすことに。
この辺はドンガラと基板の大きさに余裕があって、まだ作業しやすい。
これがカセットプレーヤーとなると、ギチギチだし部品も細かいしで本当に大変な作業をしいられる。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 ケミコン交換後の基板

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 ケミコン交換後の基板

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 ケミコン交換後の基板

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 ケミコン交換後の基板

これで終わりかと思ったら、まだあやしいケミコン発見。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 液漏れケミコン

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 液漏れケミコン

交換後の基板写真。
「DIGITAL OUTPUT」ですが…今はあまり使われない同軸ケーブル出力仕様。
オレンジ色のジャックに同軸ケーブルをつなぐ。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 ケミコン交換後の基板

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 ケミコン交換後の基板

「3個も交換したらもう安心」と思ったんですが…CDの認識に失敗したり、再生できても突然ノイズがひどくなって再生が止まる現象が頻発。
ケミコン全数交換が必要かもしれないし、ピックアップの状態が良くないのかもしれない。

ピックアップの裏側と、うっかり切ってしまったピックアップフレキの修復写真。
このフレキ、表裏を間違えて差し込んでしまい、全く再生できなくなったときは「遂にご臨終か」と冷や汗をかいてしまった。
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 フレキ修復

アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 ピックアップの裏側

肝心の音ですが…CDに入っている音を全て拾い出す!という感じで、とても濃い音。
古いポータブルCDプレーヤーは何台かもっていますが、とっても好きな音で、いくら積まれても絶対に譲る気はありません!

まだ古いポータブルオーディオがあるので、ジワジワ紹介していこうと思っています。

写真は最初の1枚だけニコン・COOLPIX S4で今日撮影、他は全てCOOLPIX950(E950)で撮影。

E950で撮影した写真はまだ腕が追いつかなかった頃で、あまり綺麗に撮れなかったけど、当時の雰囲気をそのまま伝えたくて、あえてそのままの状態で上げました。

おまけ:ゾロ目の液晶表示
アイワ・STRASSERのポータブルCDプレーヤー DX-P50 再生中の液晶表示(ゾロ目)

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